11月の講談社文庫も猫だらけ。3冊ご紹介!

文字数 1,266文字

ねこぶんがく、「ねこぶん」

猫が登場する本をご紹介!


11月の講談社文庫は、10月に引き続き猫だらけ!

猫が登場する本が3冊もあります。

全国の猫好きのみなさま、きっと、あなた好みの猫が見つかります…!

泉ゆたかさん「毛玉堂」第2弾、『玉の輿猫 お江戸けもの医 毛玉堂』

獣と人間が心を通わせることはできないのでしょうか――?

江戸の世でも、ペットを思う気持ちは今と変わらない――。
お江戸のドクター・ドリトル、もふっと可愛くほっこり温かい傑作時代小説第2弾!


谷中感応寺の境内に居を構える「毛玉堂」。

動物好きでしっかりもののお美津と、腕は確かだが不愛想な医師・凌雲が営む、動物専門の療養所だ。

近頃、とってもお利口さんなのに、足腰に問題を抱える犬たちが頻繁に運ばれてくる。

その犬たちは全て、浅草寺の犬屋「賢犬堂」から買われていた。

何か原因があるのかしら? 美津は不穏な思いを抱くが――。

三國青葉さん 新シリーズ『福猫屋 お佐和のねこだすけ』

夫を亡くして塞ぎこむお佐和を救ったのは迷い猫だった。

彼女は恩返しに貸し猫の店を思いつき……。

江戸のペット事情を描く時代小説!

初回限定・特製猫しおり付き!


錺職人の夫を若くして亡くしたお佐和は仕事場を兼ねた広い家にポツンと一人取り残された。夫を追いかけたいと思うほど落ち込んでいたが、そこへ腹の大きな野良猫が迷い込む。

福と名づけたその猫の面倒を見るうちに心癒やされ、お佐和は立ち直りを見せる。

すぐに子猫が5匹生まれ、また、甥っ子の亮太や夫の兄弟子だった繁蔵もお佐和の家に立ち寄るようになり、お佐和の家はすっかり明るさを取り戻していく。

そんなある日、繁蔵の長屋の大家から福に「ネズミ捕り」の依頼が舞い込む。江戸時代のペットショップ「福猫屋」が始まるきっかけだった……。

イタリアの至宝 ジャンニ・ロダーリ 『うそつき王国とジェルソミーノ』

イタリア童話文学の巨匠ジャンニ・ロダーリからの今年の贈り物は、本当のことを言えなくなった国で起きる出来事を描いた長編小説!

初回限定・荒井良二さんの描下ろしイラスト・ポストカード付き!


生まれたときから凄まじい大声の持ち主だったジェルソミーノは、小学校に入学すると声で黒板を壊したりして先生に叱られる。

家の近所の人たちからも騒がれるようになり、ついに生まれ育った国の外へ旅立つことを決意する。

声を生かして歌手になるために。

だが、国境を越えると様子がおかしい。

食料品の看板がある店には文房具が置いてあり、インクを売っているはずの店に行くとパンが買えた。

そう、この国では反対言葉を話さないと罰せられるのだ。

混乱するジェルソミーノの前に現れたのはゾッピーノという、塀の落書きから抜け出た、口がきけるネコだった。

ゾッピーノはこの国のあらましを教えてくれた。

海の向こうからジャコモーネという海賊がやってきて、子分とともに国をまるごと占領して王位に就き、あらゆるものをあべこべに言わせる法律を発布してしまったのだ。

そんな「うそつき王国」で一人と一匹は国王たちを向こうに回して奮闘するのだった……。

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