2022年4月号は、「if」の世界に飛び込む改変歴史特集!
文字数 1,937文字

講談社がほこる月刊エンタメ文芸雑誌「小説現代」。
最新号の見どころを一挙ご紹介します!
今月の特集は、豪華執筆陣による「もしもブックス」。小説だからこそ描ける4つのスリリングな「もしも」の世界をお楽しみください。
全編公開は篠田節子さんの「セカンドチャンス」。いつだって、だれにだってチャンスは訪れる。読み終わると元気が充填されるビタミン小説です。
読み物記事も盛りだくさんです。前号で全編公開した呉勝浩さんの『爆弾』が波紋を呼んでいます。その誕生秘話を語っていただきました。直木賞作家の澤田瞳子さんも登場します。
映画『やがて海へと届く』を演じた岸井ゆきのさんと浜辺美波さんのインタビュー、羊文学賞の発表などもぜひお楽しみください。
先月号は、おかげさまで完売いたしました。今月号もどうぞよろしくお願いいたします。
<改変歴史特集 「もしもブックス」>
物語だから描ける、いくつもの「過去(もしも)」を集めました。
ようこそ、ページの先に広がる「もしも」の世界へ――。
宮内悠介 パニック――一九六五年のSNS
もしも50年以上前にSNSが存在したら? ベトナムから帰ってきた作家・開高健の周りで渦巻いた「ジコセキニン」という非難。世界初の炎上事件の謎を追え。
石川宗生 うたう蜘蛛(くも)
死ぬまで踊り続ける奇病が蔓延し始めたイタリア南部。感染を収束させるのは容易いと嘯(うそぶ)く錬金術師が示したのは、ある奇天烈な方法で--。
伴名 練 二〇〇〇一周目(しゅうめ)のジャンヌ
1431年5月30日、フランスの英雄ジャンヌ・ダルクの命は失われようとしていた。彼女にいまひとたび齎(もたら)された「奇蹟」の代償は――?
小川一水 大江戸石廓突破仕留(おおえどいしのくるわをつきやぶりしとめる)
南北四里、丈百尺、厚さは二間。その江戸には巨大な壁があった。明暦三年一月。燃え上がる想像力が導き出したあの日の真実。
<全編公開>
篠田節子 『セカンドチャンス』
長い介護の末に母親を見送り、人生を諦め気味だった麻里、五十一歳独身。
この数値のままでは母親の二の舞いだという医者の脅しに一念発起して、地元のスイミングスクールに通い始める。
すると、ほとんどカナヅチだったにもかかわらず大役を仰せつかり……!?
人生にちょっぴり疲れたあなたによく効きます!
<記念特集 企画&小説>
映画『やがて海へと届く』公開記念 岸井ゆきの・浜辺美波インタビュー
いま最注目のふたり。演じたからこそわかる、主人公・真奈と親友・すみれが秘めていた想いとは。撮影中の読書エピソードも交えた豪華インタビュー!
新刊『漆花ひとつ』刊行記念対談
変わりゆく日本中世史をめぐってーー澤田瞳子×長村祥知
各方面から熱い注目を浴びている日本中世史を、創作と研究、2つの世界の気鋭が語りつくす!
発売まで1ヵ月! 呉勝浩『爆弾』の爆発に備えよ!
呉勝浩インタビュー
前号での全編公開から、波紋を呼んでいる呉勝浩『爆弾』。
あの恐ろしい悪はどう誕生したのか。著者の情熱に圧倒されるインタビュー。
これを読めば呉勝浩がわかる! 傑作5選
呉勝浩の初心者の方、必読です! 元書店員でブックジャーナリストの内田剛さんに、オススメの5冊を選んでいただきました。
祝・直木賞受賞記念掲載
今村翔吾 イクサガミ 地
一挙掲載直後から話題沸騰!! 明治維新で滅びることのできなかった武人たちの壮絶なデスゲーム、待望の続編を、文庫刊行に先行して一部公開します!
新刊『ひとでなしの櫻』発売記念掌編小説掲載
遠田潤子 ギャラリスト浅田檀の邂逅
絶対零度の瞳を持つ日本画家、竹井清秀。ギャラリストの浅田が、若き日の光り耀く清秀に出会い、秘かに思いを寄せるまでの恋の物語。
<出題編>
各所で話題沸騰のミステリをいち早く掲載!
紺野天龍 神薙虚無最後の事件
名探偵・神薙の活躍を記した『神薙虚無最後の事件』。大学生の白兎は、その本に秘められた謎に挑む。
<発表>
速報! 吉川英治賞発表!
第二回羊文学賞発表!
人気オルタナティブ・ロックバンド”羊文学”、 monogatary.com、「小説現代」 のコラボレーションによる第二回羊文学賞。応募総数、約一千作から受賞作品を発表!
<本>
書評現代
ミステリー 若林 踏
青春・恋愛小説 吉田大助
時代小説 柳亭小痴楽
エッセイ・ノンフィクション 内藤麻里子
今月の平台
<エッセイ>
森川 葵 じんせいに諦めがつかない
岸田奈美 飽きっぽいから、愛っぽい
<コラム>
〆切めし 君嶋彼方
武田砂鉄 もう忘れてませんか?
<漫画>
益田ミリ ランチの時間
意志強ナツ子 るなしい
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