年末年始にオススメ! 時代小説を楽しむW特集号!
文字数 2,617文字
講談社がほこる月刊エンタメ文芸雑誌「小説現代」。
最新号の見どころを一挙ご紹介します!
新年号は1・2月合併特大号です。昨年好評だった「読んで旅する鎌倉時代」に続き、ふたつの時代小説特集号となっております。
ひとつめは、『仕掛人・藤枝梅案』特集。
池波正太郎生誕100年に合わせて、2023年の2月と4月に映画「仕掛人・藤枝梅安」が公開されます。そこで小誌では、「梅安シリーズ」を令和の今、新旧の読み手たちによって読み解き直す試みを企画しました。そこには思いがけない時代とのシンクロがあり、池波作品の、時代を超えた普遍性、先見性に驚かされるばかり。主役の梅安役の豊川悦司さんと愛之助さんとの対談など、読みごたえたっぷりです。公開前にぜひご一読を。
ふたつめは、2023年のNHK大河ドラマ「どうする家康」に合わせ、13人のエッジの効いた作家さんたちに、「その時々の家康」掌編を書いていただきました。読み比べてお楽しみいただくうちに、立体的な家康像が浮かび上がること必至です。
全編公開は注目の作家、松下隆一さんの「俠」(きゃん)です。江戸に生きる市井の男の屈託を、味わい深い筆で描きます。
今号から、「今月の才能箱」という新しい企画がスタートしました。編集部が偏愛する才能をジャンルオーバーで推薦するページ、第一回目は映画監督、春本雄二郎さんをご紹介します。
その他、横関大さんの「忍者に結婚は難しい」ドラマ公開を記念して、最新スピンオフ作品を掲載、また、史上最年少受賞で話題を呼んだ乱歩賞作家・荒木あかねさんのレポート、人気のTikTokker藤石波矢さんとのコラボ企画、2022年ミステリランキングを騒がせた『爆弾』の呉勝浩さんと『方舟』の夕木春央さんの対談など、今号もずっしりたっぷり、文芸最前線の話題をお届けします。
1月22日発売号はお休みとなります。ぜひ、売り切れ前に本屋さんでお求めください。
<特集 池波正太郎生誕百年&映画化決定>
池波正太郎生誕百年、映画『仕掛人・藤枝梅安』の公開を記念して、原作シリーズが生まれた「小説現代」で大特集! 不朽の名作の息吹をもう一度。
令和に蘇る「仕掛人・藤枝梅安」
豊川悦司×片岡愛之助 Wインタビュー
映画人物相関図
2023年2月、4月に連続公開となる『仕掛人・藤枝梅安』。現代に梅安が蘇る意味とはーー。梅安を演じる豊川悦司さん、相棒役の彦次郎を演じる片岡愛之助さんが語る、撮影秘話。
京極夏彦&貫井徳郎 特別対談
原作、映画、ドラマ……あらゆる梅安を読み、観てきた、まさに梅安博士の二人が、これまでの梅安から最新映画の魅力までを語り尽くす。
書評 縄田一男/あわいゆき
何度も「仕掛人・藤枝梅安」を通読してきた縄田さんと、今回、「仕掛人・藤枝梅安」シリーズ全七巻を一気読みした現役大学生書評家・あわいゆきさん。「鬼平犯科帳」「剣客商売」と並ぶ、池波時代小説の金字塔に、熟達の書評家とZ世代が向けるまなざしとは。
池波正太郎 梅安こぼればなし(再録)
1978年2月号「小説現代」掲載。梅安が生まれた経緯や作品への思いなど、当時の息づかいが感じられる、池波正太郎の貴重な語り下ろしを限定再録。
<全編公開>
松下隆一 侠(きゃん)
時は江戸。深い業を背負う蕎麦屋の男が、周囲の人々との心の交流を経て死の直前に見たものは、絶望か、それともーー。早くも2023年一番泣ける時代小説が誕生!
書評 縄田一男/細谷正充/末國善己
<掌編特集>
掌編特集 そのとき、家康はどうした!?
その七十余年の山あり谷ありの人生は、その後の歴史に関わる決断に満ちていた。2023年1月スタートのNHK大河ドラマ「どうする家康」も話題になること必至。難しい選択を迫られ続ける今の日本に必要なのは、この男だ!
「囚われ童とうつけ者」矢野隆 「悪妻の道」風野真知雄
「生さぬ仲」砂原浩太朗 「三河より起こる」吉森大祐
「徳川改姓始末記」井原忠政 「鯉」谷津矢車
「親なりし」上田秀人 「魔王」松下隆一
「賭けの行方 神君伊賀越え」永井紗耶子 「長久手の瓢」山本巧次
「塩を納めよ」門井慶喜 「点睛」小栗さくら
「燃える城」稲田幸久
<ドラマ化決定!>
2023年1月5日(木)22時、フジテレビ系列で放送スタート!
忍者に結婚は難しい
菜々緒&鈴木伸之インタビュー
「現代を生きる忍者」を演じる二人が語る、魅力と共感ポイントとは。
横関大 『忍者に結婚は難しい』
最新スピンオフ 忍者に披露宴は難しい
披露宴前日に舞い込んだ、抜け忍を探せという「指令」。
悟郎にばれないように、蛍は相手を見つけ出せるか。
<シリーズ>
長浦 京 NOC 緋色の追憶2
フランスから来たエリス・ノアイユの監視任務を続ける沖野修也。彼女の都内観光に付き合わされることになったのだが--
恩田 陸 月蝕
月のない夜のこと。聖は、学園で過ごした不可思議な日々を思い出す。「彼女」はいったい何者だったのか。
<読み切り>
花房観音 おばさんだって出会いはある
熱海のホテルで急死した七十歳の夫。現地に駆け付けた妻を迎えたのは痩せぎすの女だった。平穏な老後がひっくり返る!
王谷晶 ◀◀(リワインド)
古ぼけたVHSデッキの巻き戻しボタンが、四十路の出戻り女をほろ苦い青春の只中に引き戻す。ノスタルジックなエモさ満点の”ループ小説”。
<企画>
乱歩賞作家・荒木あかねさんが「青春」と出会った日
史上最年少受賞作家が、泣いて、笑って、作家の一歩をしっかり踏み出した一日を誌上レポート。
藤石波矢 池袋UnderGround
若者に大人気の短尺動画アプリTikTokと講談社がコラボ!? TikTokから生まれる新時代の物語とはいったい?
呉勝浩×夕木春央 いま最も熱いミステリ作家2人のスペシャル対談
日本最大級のミステリランキングを講談社作品が席巻! 『爆弾』の呉勝浩と、『方舟』の夕木春央がミステリについて語り尽くす!
<コラム>
今月の才能箱 映画監督・脚本家 春本雄二郎
〆切めし 天城光琴
武田砂鉄 もう忘れてませんか?
<漫画>
益田ミリ ランチの時間
意思強ナツ子 るなしい
<本>
書評現代
ミステリー 若林 踏
青春・恋愛小説 吉田大助
時代小説 柳亭小痴楽
エッセイ・ノンフィクション 内藤麻里子
読書中毒日記 こだま 今月の平台
小説現代1・2月合併特大号は、2022年12月22日(木)発売予定。
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