2021年12月号は、「競争」をテーマにした小説2作が読みどころ
文字数 1,774文字

講談社がほこる月刊エンタメ文芸雑誌「小説現代」。
最新号の見どころを一挙ご紹介します!
今月は「競争」をテーマにした小説を2本お送りします。
『元彼の遺言状』でブレイク、大注目の新川帆立さんの新連載「競争の番人」は、公正取引委員会を舞台にした骨太なエンタメ&社会派ミステリー。特集記事と併せて読むと「公取委」に詳しくなれること間違いなしです。
もう1本は、俊英の料理人6人がコンクールの最終決勝を戦う「コンクールシェフ!」。人気シリーズ「リカ」の五十嵐貴久さんによる料理バトルものです。ぜひお腹を空かせて読んでくださいね。
そのほか、直木賞作家・澤田瞳子さんの二号連続掲載「月影照」、初の一般観覧となった江戸川乱歩賞と推理作家協会賞の贈呈式レポートなど、文芸ワールドの最前線をお楽しみください!
<新連載>
弱くても戦え。警察でも検察でも税務署でもないーー独り占めを取り締まる「公取委」ここに参上!
新川帆立 競争の番人
たたき上げ女子職員・白熊楓、エリート街道一直線のイケメン職員・小勝負勉。
地味~な官庁「公取委」が悪質な独り占めを成敗する、凸凹バディのエンタメ・ミステリー!
<特集>
競争の番人 連載スタート記念
異色鼎談/弁護士になるか、作家になるか?
織守きょうや×五十嵐律人×新川帆立(聞き手:円堂都司昭)
弁護士資格を持ちながらも、小説と創作の魅力に取りつかれたわたしたち。
将来、進むべき道に、異議あり!?
弁護士になるか、作家になるかーーどっちが本命?
司法試験合格組の新ベストセラー作家本音トーク!
新川帆立 インタビュー
新作の舞台に公正取引委員会を選んだ理由から、キャラクターに託した想いまで。
「競争の番人」の意味にハッとする、創作の裏側に迫るインタビュー。
「競争の番人」を2倍楽しめる!
公正取引委員会ってどんなところ?
名前は聞いたことがあるけれど、公正取引委員会って結局何してるの?
本物の職員の方に一から教えていただきました!
<全編公開>
五十嵐貴久 コンクールシェフ!
神が選ぶのは、才能か果てしない努力か。
超有名テレビ番組「料理の鉄人」に携わった著者が満を持して挑む、料理バトル小説。
来春の単行本刊行に先がけ、全文を一挙公開。
<対談>
最新刊『真・慶安太平記』刊行記念対談
小説vs講談「慶安太平記」の魅力 真保裕一×神田伯山
「慶安太平記」を得意演目とする講談師と、同作を作家生活30年記念作品の主題に選んだ小説家の初顔合わせ!
最新刊『ロミオとジュリエットと三人の魔女』刊行記念対談
門井慶喜×松岡和子
「シェイクスピアに恋して!」
シェイクスピアが主人公の小説を上梓した作家と戯曲全作を翻訳した翻訳家が、その魅力を存分に語る!
<二号連続掲載>
澤田瞳子 月影照(つきかげのてる)
愛する女を手にするため、闇夜に邸宅に忍び入った男は、夫ではなく、愛した女その人を間違って殺めてしまうがーー。
<江戸川乱歩賞>
第67回江戸川乱歩賞&第74回日本推理作家協会賞贈呈式誌上レポート
豊島区と協力体制を結び、初の一般観覧となった両賞。贈呈式あり、トークショーありと見どころ盛沢山の様子を余すことなくご案内!
江戸川乱歩名場面対決
高原英理×穂村 弘×和嶋慎治(人間椅子)
恋愛小説、青春小説、果ては食レポも!? 大乱歩作品の多彩な魅力を3人の乱歩ラヴァーが語り尽くす!
<本>
書評現代
ミステリー 青戸しの
青春・恋愛小説 三宅香帆
時代小説 田口幹人
エッセイ・ノンフィクション 高橋ユキ
読書中毒日記 池澤春菜
今月の平台
<エッセイ>
森川葵 じんせいに諦めがつかない
酒井順子 人はなぜエッセイを書くのか ~日本エッセイ小史~
岸田奈美 飽きっぽいから、愛っぽい
藤谷治 小説から聴こえる音楽【最終回】
新井見枝香 きれいな言葉より素直な叫び【最終回】
<コラム>
〆切めし 青山美智子
武田砂鉄 もう忘れてませんか?
<漫画>
益田ミリ ランチの時間
意志強ナツ子 るなしい
第16回小説現代長編新人賞 最終候補作品発表&2次選考通過作品講評
第17回小説現代長編新人賞募集
第68回江戸川乱歩賞募集
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