2023年4月号は、女性同士の連帯と絆の新しい形に迫る
文字数 1,809文字
講談社がほこる月刊エンタメ文芸雑誌「小説現代」。
最新号の見どころを一挙ご紹介します!
なんといっても今月の目玉は、女性同士の連帯と絆の新しいかたちについて考えさせられる、柚木麻子さんの傑作『オール・ノット』を、単行本発売に先駆けて全編公開でお届けします。今期必読の一作です。
柚月裕子さん原作『合理的にあり得ない~探偵・上水流涼子の解明~』の連続ドラマ化決定を記念して、天海祐希さんと松下洸平さんのスペシャル対談を掲載しました。美しいグラビアページとともにお楽しみください。
また、君嶋彼方さん、新名智さん、伊藤調さん、桃野雑派さん、それぞれ持ち味豊かな新鋭の書き手たちが、ここに結集しました。さらに、一度聞いたら忘れられない強烈なタイトル『「死ね、クソババア!」と言った息子が55歳になって帰ってきました』の大ボリューム試し読みもご紹介。
畠中恵さん、岸田奈美さんの単行本刊行に寄せてのエッセイ、対談など、今月も読みどころ満載の小誌、ぜひよろしくお願いいたします!
<今年上半期最大の話題作 全編公開>
柚木麻子 オール・ノット
「この宝石箱をあなたにあげる」苦学生の真央がバイト先のスーパーマーケットで出会ったのは、何でも売れる嘘つきのおばさんだった。
『オール・ノット』全編公開記念 柚木麻子インタビュー
シスターフッドで問題が全部解決できるわけじゃない 聞き手:瀧井朝世
女性同士の連帯を書き続けてきた柚木麻子。変わりゆく時代の中で、“シスターフッド”というジャンルの見られ方について抱いた違和感とは。
書評 鴻巣友季子/あわいゆき
『オール・ノット』で提示された、新しいシスターフッドの在り方。連帯の本質について迫る書評2本。
柚月裕子原作ドラマ『合理的にあり得ない~探偵・上水流涼子の解明~』連続ドラマ化決定記念!
天海祐希×松下洸平 スペシャル対談
合理的に最高なバディが誕生!?
4月より、関西テレビ/フジテレビ系ドラマ『合理的にあり得ない~探偵・上水流涼子の解明~』(毎週月曜夜10時放送)がスタート! メインキャストのお二人に、ドラマの魅力や、現場の雰囲気を存分に語っていただきました。
<シリーズ>
原田マハ オフィーリア Ophelia
額縁の中の絵に封じ込まれた女。凍れる水に沈みゆくその美女が煩悶しつつ語る驚愕の物語。
<新鋭読み切り競演>
君嶋彼方 灰が灰に
高校生ながら老け顔で、「おっさん」という渾名でいじめられる長見月斗。彼には、その特性を活かした”秘密のクエスト”が課せられていた。
新名 智 アップサイド・ダウン
会社の憧れの先輩からデートに誘われるなんて。逸見紗也は幸運を噛みしめながら夜景を眺めていると、真っ逆さまに落ちていく女性と目が合った。
伊藤 調 コンサル桐子
入江侑ピアノ教室の閉室に、生徒の母親である一流コンサルタント・桐子から突然「待った」が入り、二人三脚の経営大改革が始まる。
桃野雑派 レバレッジ
この人こそ、私が求めていた投資家かもしれない。女子大学生藤原音音が勧められたのは、いかにも怪しい「短期決戦プラン」なのだがーー。
<新刊刊行記念>
東京で忍者に出会った件 畠中 恵
3月22日発売の畠中恵さん『忍びの副業』(上下巻)の主人公は、十代将軍・徳川家治時代の甲賀忍者たち。ご執筆のきっかけについての特別エッセイです。
岸田奈美×凪良ゆう わたしたちが、言葉を紡ぐ理由
岸田奈美さんの最新刊『飽きっぽいから、愛っぽい』刊行に際して、ベストセラー『汝、星のごとく』の著者・凪良ゆうさんとの豪華対談が実現! 読み手の感情を揺さぶる書き手同士がエッセイ、小説を綴ることについて語る。
「みんな違う」けど、「みんな同じ」ことについて
『飽きっぽいから、愛っぽい』書評 三宅香帆
岸田奈美のすごさのことを、いまさら思う。
糸井重里 特別寄稿
<抄録>
保坂祐希 「死ね、クソババア!」と言った息子が55歳になって帰ってきました
後期高齢母と初老の息子、突然始まった二人暮らし。果たしてその行く末は?笑いと涙のハイエイジ・エンターテインメント、単行本刊行前に一部公開!
<コラム>
〆切めし 夏木志朋
じんせいに諦めがつかない 森川 葵
武田砂鉄 もう忘れてませんか?
<漫画>
益田ミリ ランチの時間
<本>
書評現代
ミステリー 若林 踏
青春・恋愛小説 吉田大助
時代小説 柳亭小痴楽
エッセイ・ノンフィクション 内藤麻里子
読書中毒日記 東山彰良
今月の平台