『オール・ノット』(柚木麻子)
文字数 1,548文字
いま話題のあの作品を、マンガでひとかじり!
ブックソムリエ猫のスピンと、飼い主シオリが話題の本をあーだこーだとご紹介します。
気になった作品があったら、ぜひ本をお手にとってくださいね。
今回ご紹介するのは、『オール・ノット』(柚木麻子)!


シオリ&スピンのアフタートーク!
私は、しない気がするけれどな……うーん、なってみないとわからない。
でもさ、メインの登場人物を含めて、困ってるときに手を差し伸べてくれた四葉さんに対して、みんなずいぶん恩知らずなことするなぁって思ったよ。
私が四葉さんだったら怒っちゃうかも!?
タイトルの「オール・ノット」がいいよね。
女性同士の友情もそうだけど、切り離してもバラバラにはならない血族のつながりが「all knot」になぞられられるし、同じ発音の「all not」には、「すべてダメ」と「すべてダメとも限らない」どちらの意味もある。
私は最後は「つながりって、捨てたもんじゃないな」って思えたよ。
小説序盤の、「ランチのアッコちゃん」シリーズにも通じるライフハックが盛り込まれたワクワク感から、物語の後半は、四葉さんの謎が明らかになるとともに、舞台は作者からの警鐘が込められた未来予想図に変わっていく。
描いた人:藤沢チヒロ(@uwabamic)
「マンガでかじるこの一冊」バックナンバー