『檸檬先生』(珠川こおり)

文字数 870文字

いま話題のあの作品を、マンガでひとかじり!

ブックソムリエ猫のスピンと、飼い主シオリが話題の本をあーだこーだとご紹介します。

気になった作品があったら、ぜひ本をお手にとってくださいね。


今回ご紹介するのは、『檸檬先生』(珠川こおり)!

狭間シオリ:アラサー会社員

スピン:ブックソムリエ猫

あれっシオリ 今日はやけにカラフルじゃない?
あ スピンもそう思う?

この本読んでからしばらくこんな感じなんだよね~~~!


現役高校生作家!ってインパクトあるけど「共感覚」を題材に心をガッツリえぐる青春小説を書き切る圧倒的パワー!


すごい新人がデビューしたもんだ…

【共感覚】とは…?

音や文字に色を感じたり味や匂いに色や形を感じるなど、ある刺激に対して、通常生じる以外の感覚が得られる知覚現象。


物語の冒頭を彩るのは「赤」

私の目の前で投身自殺を遂げた「先生」から流れ出る血液の色だ


慕い続けた女性の衝撃的な死――

「私」は彼女と出会い共に過ごした日々を回想する


初めて出会ったのは10年前の春


特殊な知覚をもつ小学三年生の「私」はクラスに馴染めず家にも居場所がない


そこに現れたのは中学部に通う六つ上の少女――「檸檬先生」


音に 色が見えるっしょ

共感覚ってんだ それ


きょう、かんかく


そ!


彼女もまた孤独な共感覚者だった


音楽室で夏の海で文化祭の共同制作で

先生との日々を通して私の世界は広がっていく


なのになぜ先生は苛烈な死を選んだのか――

ページを繰るたびあふれ出す色の洪水!こんな読書体験は初めてかも!
プロモーション動画も素敵だから検索してみて♪



今回紹介した本は……


『檸檬先生』

珠川こおり

講談社文庫

770円(700円+消費税10%)

描いた人:

藤沢チヒロ(@uwabamic



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