『檸檬先生』(珠川こおり)
文字数 870文字
いま話題のあの作品を、マンガでひとかじり!
ブックソムリエ猫のスピンと、飼い主シオリが話題の本をあーだこーだとご紹介します。
気になった作品があったら、ぜひ本をお手にとってくださいね。
今回ご紹介するのは、『檸檬先生』(珠川こおり)!
あ スピンもそう思う?
この本読んでからしばらくこんな感じなんだよね~~~!
現役高校生作家!ってインパクトあるけど「共感覚」を題材に心をガッツリえぐる青春小説を書き切る圧倒的パワー!
すごい新人がデビューしたもんだ…
【共感覚】とは…?
音や文字に色を感じたり味や匂いに色や形を感じるなど、ある刺激に対して、通常生じる以外の感覚が得られる知覚現象。
物語の冒頭を彩るのは「赤」
私の目の前で投身自殺を遂げた「先生」から流れ出る血液の色だ
慕い続けた女性の衝撃的な死――
「私」は彼女と出会い共に過ごした日々を回想する
特殊な知覚をもつ小学三年生の「私」はクラスに馴染めず家にも居場所がない
そこに現れたのは中学部に通う六つ上の少女――「檸檬先生」
音に 色が見えるっしょ
共感覚ってんだ それ
きょう、かんかく
そ!
彼女もまた孤独な共感覚者だった
音楽室で夏の海で文化祭の共同制作で
先生との日々を通して私の世界は広がっていく
なのになぜ先生は苛烈な死を選んだのか――
描いた人:
藤沢チヒロ(@uwabamic)
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