『宙ごはん』(町田そのこ)
文字数 1,158文字
いま話題のあの作品を、マンガでひとかじり!
ブックソムリエ猫のスピンと、飼い主シオリが話題の本をあーだこーだとご紹介します。
気になった作品があったら、ぜひ本をお手にとってくださいね。
今回ご紹介するのは、『宙ごはん』(町田そのこ)
狭間シオリ:アラサー会社員
スピン:ブックソムリエ猫
ん~~おいしかった! 『宙ごはん』の第4話を参考に作ったレタスチャーハン! きっと小説ほどにはうまく作れなかったけど、わりとパラパラにできたよ。
小説読んだらお腹空いたので。そしてチャーハンは飲み物なので。
食べ物だよ。
でさ、『宙ごはん』、食べ物小説としてももちろん素敵だけど、いろんな見え方がある作品だったね。
主人公の宙ちゃんが、1話ごとに数年ずつ成長していくから、序盤で見えていたものと、中高生になって初めて知る現実にギャップがあったりするのも興味深かった。
うん、第4話が印象的だったね。視界が広がるっていう点では、佐伯の「おせっかい」も重要だった。
うんうん! お料理を通して、疲れて閉じてしまった心を開いてくれる佐伯さん! 私も佐伯さんや宙ちゃんにごはん作ってもらいたいなぁ。
登場人物たちはみんな痛みや傷を抱えながら、日々ごはんを食べて再生していく。
悲しいことも起こるけど、ラストで前を向かせてくれる小説だった!
あ~、ビストロサエキがあったら通うのに。パンケーキ食べたい!
今回紹介した本は……
『宙ごはん』
町田そのこ
小学館
1760円(1600円+消費税10%)