『ゴリラ裁判の日』(須藤古都離)

文字数 1,403文字

いま話題のあの作品を、マンガでひとかじり!

ブックソムリエ猫のスピンと、飼い主シオリが話題の本をあーだこーだとご紹介します。

気になった作品があったら、ぜひ本をお手にとってくださいね。


今回ご紹介するのは、『ゴリラ裁判の日』(須藤古都離

狭間シオリ:アラサー会社員

スピン:ブックソムリエ猫

シオリ&スピンのアフタートーク!

『ゴリラ裁判の日』を読んだのがきっかけで調べたんだけど、手話をつかうゴリラが実際にいたんだね。

5年前に亡くなった、ココだね。セレブとの親交も有名だけど、ココは猫も飼ってたんだよ。

愛猫を亡くした時には悲しんで、死の概念も理解していたとか…

すご! それはもう、人間だよ… 猫を飼っているという点において、私と同じだよ…

ローズはフィクションのなかのゴリラだけれど、俗っぽさや恋愛体質なところも含めて、人間味がすごかったね!

下品な手話で、リリーたちと丁々発止で会話するとこ楽しかった。ギャルトーク!

ローズの目を通したアメリカの人々や暮らしが新鮮でよかったな。ローズのツッコミはキレがいいしねー。

海外ドラマを見てるような気分で読んだよ。

翻訳っぽい文体と作品がマッチしてるよね。

でも、インタビューを読んでみたら、作者の須藤さん、小説の投稿を始めたころはもっと翻訳調の文章だったらしい。

次回作のタイトルが巻末で予告されていたけど、どんなお話しなんだろう。楽しみだね!

……それでさスピン、「言語を操る動物は、人なのか」という問いについてなんだけど…

スピンは言語を操る猫だよね? スピンは人間ってことに…?

ボクはね…猫だよ…それ以上でもそれ以下でもない。
猫なの…? ほんとに? 人権はなくていいの?
ボクに人権はないけど、人権をはるかに超える権利「ネコ権」があるから!
そういうことか! お猫様! はは~~~ッ!(ひれ伏す)
今回紹介した本は……


『ゴリラ裁判の日』

須藤古都離

講談社

1925円(1750円+消費税10%)

描いた人:藤沢チヒロ@uwabamic

「マンガでかじるこの一冊」バックナンバー

『スモールワールズ』(一穂ミチ)

『ほねがらみ』(芦花公園)

『オルタネート』(加藤シゲアキ)

『檸檬先生』(珠川こおり)

『ゴールデンタイムの消費期限』(斜線堂有紀)

『神の悪手』(芦沢央)

『リボルバー』(原田マハ)

『余命一年、男をかう』(吉川トリコ)

・『ブラザーズ・ブラジャー』(佐原ひかり)

・『とにもかくにもごはん』(小野寺史宜)

『花束は毒』(織守きょうや)

・『オーラの発表会』(綿矢りさ)

『パンダより恋が苦手な私たち』(瀬那和章)

『ガラスの海を渡る舟』(寺地はるな)

・『君の顔では泣けない』(君嶋彼方)

『ペッパーズ・ゴースト』(伊坂幸太郎)

『むき出し』(兼近大樹)

『新しい星』(彩瀬まる)

『ボタニカ』(朝井まかて)

『ブラックボックス』(砂川文次)

『六人の嘘つきな大学生』(浅倉秋成)

・『古本食堂』(原田ひ香)

『サーキット・スイッチャー』(安野貴博)

・『六法推理』(五十嵐律人)

・『八月の母』(早見和真)

『観覧車は謎を乗せて』(朝永理人)

『宙ごはん』(町田そのこ)

『おいしいごはんが食べられますように』(高瀬隼子)

『此の世の果ての殺人』(荒木あかね)

『君のクイズ』小川哲

『ジャクソンひとり』(安堂ホセ)

『キッチンが呼んでる!』(稲田俊輔)

『ゴリラ裁判の日』須藤古都離

登場人物紹介

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