編集長ジミーがオススメ、11月の光文社文庫!

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 行ってきました、豊洲で開催された「町中華フェス」。BS‐TBSの『町中華で飲ろうぜ』は毎週ほぼ欠かさず観ているジミーですし(笑)、これは行くしかない! が、さすがにファンの多い番組で会場は大混雑。玉ちゃん、秋ちゃん、茜ちゃんのトークは、姿は見られず音声を聴くだけでしたが、そのおかげかちょうど席も空いてじっくり飲れました。何より名言「633は大人の義務教育」誕生秘話を聴けたのは嬉しかったな。楽しい気分で昼からガンガン飲ってすっかり酔っ払ってしまいました(^_^;)


 さて、光文社文庫11月のオススメ。まずは東野圭吾さんの『ブラック・ショーマンと名もなき町の殺人』から。日本のエンターテインメント界を牽引し続ける東野さんが生み出した新たなヒーローの登場です! 謎解きのためなら手段を選ばずの元マジシャン……これだけ聞いても手に取ること必至の一冊ですが、さらに今回は私も好きな津田健次郎さん、水瀬いのりさんによる音声CMも各所で流れる予定で、それを聴いたらさらに読みたくなるはず。まもなく刊行の第二作『ブラック・ショーマンと覚醒する女たち』と併せてぜひ!


『ブラック・ショーマンと名もなき町の殺人』特設サイト

https://special.kobunsha.com/blackshowman/

 次に白井智之さんの『ミステリー・オーバードーズ』をご紹介いたしましょう。昨年刊行の『名探偵のいけにえ』がミステリーランキングを賑わし、第23回本格ミステリ大賞を受賞されるなど大活躍の白井さんは、唯一無二ともいえる独特の作風の持ち主です。本作は五編が収録された短編集になりますが、一作一作についての説明がなかなか難しいので、まずは読んでいただきたい、としか言いようがありません。ただ、何より「本格ミステリ」であることは間違いありません。そして浅野いにおさんのカバーも必見です。

 続いては角田光代さんの『銀の夜』を。数々の文学賞を受賞されて、映像化作品も多い角田さんですが、久しぶりの光文社文庫登場となります。女子高時代にバンドを組んでメジャーデビューも果たした三人。30代になってそれぞれの生活を過ごしつつ思い出すのは輝いていたあの頃。そんなある日、現在の生活から一歩踏み出したいという気持ちから三人は再び……。どんな人でもそんな思いがあるのでは?という一面を、繊細に、かつリアルに描いたこの物語。老若男女、誰もの心に沁みる作品だと思います。
 個人的に「癒され会社もの」と定義しているアニメが最近多いですよね。『氷属性男子とクールな同僚女子』とか『うちの会社の小さい先輩の話』とか『デキる猫は今日も憂鬱』とか。今季では『新しい上司はど天然』。その第二話。前の会社をパワハラで辞めた主人公が今の会社に転職した理由を、停電中の電車内で語った場面。車内でなんとなく話を聞いていた乗客たちも涙。テレビで見ているこちらも涙……。人生、苦しい時や辛いときは多いですが、きっとどこかで癒される日がきますよね。秋の夜にしみじみ思いました。

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