編集長ジミーがオススメ、8月の光文社文庫!

文字数 1,026文字

 始まりましたドラマ『ばらかもん』、毎回観ています! スタッフ、キャストの「五島愛」が伝わってきて、島民でもないのに嬉しいです(笑)。主人公・半田清舟役の杉野遥亮さんもピッタリですが、なる役の宮崎莉里沙さんはじめ子役のみなさんがやっぱりいいですよね〜。そして何より五島の風景。かつて一緒に五島へ行ったばらかもん仲間たちもすでにこの夏、現地を訪れているようですし、ジミーも早く行きたい!と思っています。


 さて、光文社文庫8月のオススメ。まずは坂木司さんの『アンと愛情』から。『和菓子のアン』に始まる、累計100万部突破の人気シリーズの文庫化です! デパ地下の和菓子店を舞台にした日常の謎のミステリー連作集。登場する和菓子もどれも美味しそうですが、今回は冬の金沢へも赴いて、こちらでも美味しそうなものが続々登場。もちろんミステリーとしても期待通りの作品です。そして10月には最新刊『アンと幸福』も単行本で刊行されますので、こちらもぜひ。

 次に大崎梢さんの『さよなら願いごと』を。大崎さんも日常の謎の名手ですが、本書もやはりそんな雰囲気で物語は始まります。ところが、読み進めていくうちに、えっ!と思う瞬間が。そして次の章に入るとまた違う展開に……。一体どうなるのか、とページをめくる手が止まりません! 「大崎梢史上最高濃度のミステリー」という帯の言葉に偽りなしの傑作です。来月にはまた趣の異なる短編集『もしかして ひょっとして』も文庫で刊行されますのでお見逃しなく。
 続いては尾崎英子さんの『竜になれ、馬になれ』を挙げましょう。小学六年生で将棋部の少女が見つけた、将棋の指せるカフェ。店主は元女流棋士。2人にはそれぞれ抱えるものがありつつ、交流を深めていきます。病による不安感や、人生の挫折など、いろんなことがあっても人はけっして孤独ではありません。そして、天才・藤井聡太さんの登場で盛り上がっている将棋界ですが、将棋が人の心も救う、ということもある、そう思わされるような一冊です。

 今年は4年ぶりに隅田川の花火大会も開催されましたが、私は長岡まつり大花火大会に行ってまいりました。こちらは昨年から再開されているとのことですが、私が行くのは5年ぶりかな。大林宣彦監督の映画もありますし、数ある花火大会の中でもとりわけ慰霊と平和への祈りが強い花火大会ですが、世界に戦火の絶えない今、あらためてこうした日々を送れることに感謝し、世界の平和を祈りたいと思いました。

登場人物紹介

登場人物はありません

ビューワー設定

背景色
  • 生成り
  • 水色