編集長ジミーがオススメ、7月の光文社文庫!

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 先の朝ドラ『舞いあがれ!』に続いて、この夏、再び五島列島を舞台にしたドラマ『ばらかもん』がいよいよ始まりますね! ジミーが五島の福江島に行くようになったきっかけがアニメの『ばらかもん』を観たことでした。それから何度か行った際には、「ばらかもん仲間」とともに、まさに「聖地巡礼」したものですが、今回のドラマではどんな場所がロケ地として使われるのかな……。まずは初回を楽しみにしております!


 さて、光文社文庫7月のオススメ。まずは梶尾真治さんの『ボクハ・ココニ・イマス』から。映画化されて大ヒットした『黄泉がえり』など、SF的な設定を用いて、人の心に響く、温かくも切ない物語を描き続けている梶尾さんですが、本書も「消失刑」という周囲から「見えなくなる」という過酷な刑罰と、その中で懸命に生きていこうという受刑者の姿が胸を打ちます。人間関係が希薄になりがちな現代社会だからこそ、何かを考えさせられる作品でもあります。

 次に歌川たいじさんの『いとはんのポン菓子』を。「ポン菓子」ってわかりますよね? しかしそれがどのように誕生したのかを知る人は少ないのではないでしょうか。本書は太平洋戦争下の困難な時代を背景に、栄養を摂れない子どもたちを何とかしたいという思いから、そのポン菓子を量産する機械の工場を立ち上げた、実在した女性の半生を描きます。知られざるこの物語は、ぜひドラマ化してほしい!と思います。
 最後はキャラクター文庫から藍川竜樹さんの『後宮女官の事件簿』を挙げましょう。その名の通り、最近人気の後宮ものが光文社文庫にも初登場です。名門出身だが訳あって後宮の女官となった魏蛍雪と、「女性武官」に扮して後宮に入り、大好きな捕り物に乗り出す皇帝……意外なコンビが次々起こる事件、そして後宮に巣くう闇を追いかけます。こちらの方はぜひアニメ化してほしい!と思います。
 それにしても、この秋の海外オーケストラの来日ラッシュは凄いことになっていますね。確かにコロナ禍の過去3年ほどは、他国のオーケストラが来ることはほとんどなかったのですが、その反動からか、ベルリンフィル、ウイーンフィル、ロイヤルコンセルトヘボウをはじめとする世界の中でも超一流とされるオーケストラが続々来日。最近は日本のオーケストラも負けず劣らず素晴らしいですし、どこに行くか迷います。芸術の秋が待ち遠しい!

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