2022年6月の新刊!
文字数 1,427文字

『旧友再会』で『晴れ、時々くらげを呼ぶ』。
『俠骨記〈新装版〉』に刺さるは『檸檬の棘』だ!
気分は原田ひ香『ランチ酒 おかわり日和』なのだが、あさのあつこ『飛雲のごとく』の空なので鯨井あめ『晴れ、時々くらげを呼ぶ』。しかし中島らも『人体模型の夜』に赤川次郎『花嫁は三度ベルを鳴らす』と黒木渚『檸檬の棘』は刺さるし夏川草介『臨床の砦』が行手をさえぎる。こんな状態ではいくら向井湘吾『予備校のいちばん長い日』を費やしてみても水沢秋生『ミライヲウム』ことはできないし、ここは深谷忠記『黙秘』を決めこんだので、早見和真『あの夏の正解』も分からずじまいだ。
景気づけに堂場瞬一『弾丸メシ』を食べて森見登美彦・上田誠『四畳半タイムマシンブルース』に浸るのもよければ、李琴峰『ポラリスが降り注ぐ夜』に遊歩新夢『星になった君と』櫛木理宇『虎を追う』のもいいだろう。松尾諭『拾われた男』のその後も気になるところ。さらに今村夏子『むらさきのスカートの女』と争った額賀澪『競歩王』と、河﨑秋子『鯨の岬』で出会った伊坂幸太郎『クジラアタマの王様』を並べれば、深町秋生『煉獄の獅子たち』は千葉ともこ『震雷の人』と出会い、佐藤巌太郎『将軍の子』は林真理子『ミカドの淑女』と重松清『旧友再会』したようなムードとなるだろう。伊東潤『茶聖(上下)』からの伝言は加藤シゲアキ『チュべローズで待ってる(AGE22)(AGE32)』だ。
藤山素心『はい、総務部クリニック課です』と元気に電話に出ていた社員の内田英治『異動辞令は音楽隊!』。はらだみずき『会社員、夢を追う』のは難しい。人生いろいろ西條奈加『亥子ころころ』。失敗しても有川ひろ『倒れるときは前のめり ふたたび』。保坂祐希『大変、大変、申し訳ありませんでした』という状況になるほど辻村深月『ツナグ 想い人の心得』が身に染みる。バルガス・ジョサ『街と犬たち』と森山大道『犬の記憶』に篠綾子『猫戯らし 小烏神社奇譚』。群ようこ『パンチパーマの猫』は葉室麟『読書の森で寝転んで』ジェス・キッド『壜の中の永遠』を探しながら佐藤愛子『風の行方(上下)』を眺めている。
綿矢りさ『生のみ生のままで(上下)』過ごしてきたが越谷オサム『四角い光の連なりが』貫井徳郎『プリズム』によって竹宮ゆゆこ『あれは閃光、ぼくらの心中』へとつながる。そしてチェーホフ『狩場の悲劇』が起こり木内昇『化物蠟燭』が妖しく光る。これは五十嵐力『青き塩』を盛っておこう。
そろそろ有吉佐和子『閉店時間』につき塚本邦雄『紺青の別れ』で、二宮敦人『さよなら、転生物語』。島田潤一郎『あしたから出版社』に聞いても石井裕介『大切なキミに贈る本』の結末は水生大海『最後のページをめくるまで』分からないが、西上心太『逆転の切札』は赤川次郎『吸血鬼ドックへご案内』を朝井リョウ『発注いただきました!』。宮城谷昌光『俠骨記〈新装版〉』を手に入れて小川洋子・堀江敏幸『あとは切手を、一枚貼るだけ』。そしてアントニオ猪木『最後に 勝てばいい。』。