2021年4月の新刊!
文字数 1,417文字
非日常の時代にも桜満開の春がやって来た!
花より団子に読書三昧をエンジョイしよう。
窓を開ければ山本一力『菜種晴れ』。まだまだ非日常の毎日が続いていくが待望の春がやって来た。林真理子『さくら、さくら おとなが恋して 新装版』に続いて西尾維新『掟上今日子の婚姻届』も到着。春は恋の季節でもあるのだ。瀬戸内寂聴『花のいのち』はけっこう長い。まずはわたなべぽん『自分を好きになりたい』。
花より団子ということで吉田篤弘『ブランケット・ブルームの星型乗車券』買って下川祐治『5万4千円でアジア大横断』しながら岡崎大五『食べるぞ!世界の地元メシ』を堪能しよう。青山美智子『鎌倉うずまき案内所』で待ち合わせ、行成薫『稲荷町グルメロード』を散策し倉阪鬼一郎『お助け椀 人情料理わん屋』で一服。なんとも居心地がいいのは池永陽『おっさんたちの黄昏商店街』。みんなで東海林さだお『大衆食堂へ行こう』。デザートは藤野恵美『ショコラティエ』で東海林さだお『バナナの丸かじり』に決まり。
三密を避けたつもりが桜の下は大混雑。どこからともなく集まったのは首藤瓜於『脳男 新装版』に椰月美智子『さしすせその女たち』、水生大海『オレと俺』、いろんな小杉健治『邂逅』がありすぎる。とにかく小野寺史宜『ひと』の大渋滞。見渡す限り彩瀬まる『不在』の人は見当たらない。姫野カオルコ『彼女は頭が悪いから』柚木麻子『踊る彼女のシルエット』は宮内悠介『超動く家にて』引きこもって眺めるだけにしておこう。
こうなれば何か事件が起きるのは必然。樋口有介『平凡な革命家の死』あれば桜井美奈『殺した夫が帰ってきました』事例が起きたり黒川博行『絵が殺した』りもう大変。平居紀一『甘美なる誘拐』横行して、いぬじゅん『きみを殺す、その日まで』命が持つ気がしない。青柳碧人『二人の推理は夢見がち』なので藤崎翔『守護霊刑事』で解決か。最終的には石川智健『いたずらにモテる刑事の捜査報告書』の結果待ち。梶よう子『赤い風』に吹かれて深沢潮『海を抱いて月に眠る』もよし南木佳士『小屋を燃す』のはやめておこう。村山早紀『百貨の魔法』に頼るべきかもしれない。
天袮涼『境内ではお静かに 七夕祭りの事件帖』と言えども西條奈加『無暁の鈴』が鳴り響きそろそろお開きの時間に。大沢在昌『覆面作家』の安藤祐介『本のエンドロール』もまた見事。こんなに感動するとは落合恵子『泣きかたをわすれていた』。南杏子『いのちの停車場』で立ち止まり、ここは落ち着いて乾ルカ『わたしの忘れ物』でも取りに行こう。ここからは赤川次郎『僕らの課外授業』だ。桜井鈴茂『できそこないの世界でおれたちは』などなど積もる話は大いにあれど井上荒野『その話はやめておきましょう』。
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