(22)小栗さくら【織田信長】

文字数 624文字

現代を代表する作家・漫画家・学者・舞台で活躍する芸人やタレントの方たちに、好きな戦国武将のアンケート調査を実施いたしました。

激動の令和において、人気のある武将は果たしてだれなのか?!

小栗さくら(おぐり・さくら)さん


──東京都生まれ。博物館学芸員の資格を持つ歴史タレントとして活動する他、歴史系アーティスト、歌手、作詞家、声優としても活躍中。初の小説「歳三が見た海」を小誌2018年10月号で、2作め「波紋」を20年4月号で、3作め「恭順」を同年11月号で発表。

【わたしの好きな戦国武将】


織田信長

近年まで、戦国の世を革新的に塗り替えたイメージがあった信長。しかし最近では、楽市楽座は他の大名の方が早かったこと、天下布武の天下は畿内を指していること、室町幕府のもとの天下静謐を目指していたことなどが指摘されています。


かつての他を寄せつけない天下人像も魅力的でしたが、多くの武将に裏切られては驚き憤慨したり、宣教師や武将、茶人を目一杯もてなしたり、城をライトアップして人々を驚かせたりという、人間味ある信長像の方がより親しみを感じています。蘭奢待という貴重な香木の切り取りに関しても、天皇・朝廷への圧力と考えられていましたが、信長は丁重な振る舞いで、奈良の僧たちを安堵させていたとか。信長像の全てが変わったわけではありませんが、これからは創作の世界の信長も少しずつ変化するのではないかと楽しみです。

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