(76)柳家緑君【加藤清正】

文字数 611文字

現代を代表する作家・漫画家・学者・舞台で活躍する芸人やタレントの方たちに、好きな戦国武将のアンケート調査を実施いたしました。

激動の令和において、人気のある武将は果たしてだれなのか?!

柳家緑君(やなぎや・ろっくん)さん


──1990年愛知県生まれ。落語家。「落語界初の平成生まれの噺家」として注目を浴びる。2006年、柳家花緑に入門、10年、二ツ目昇進。

【わたしの好きな戦国武将】


加藤清正

噺家になってから好きになった。戦バカのイメージがあったが、とあるご縁で地元の名古屋城で劇作家の鹿目由紀さん脚本の新作落語を披露した。その際に色々と調べるとずば抜けた築城技術と内政の巧みさに驚いた。戦国一かもしれない。自国では民に寄り添い治水工事を行い豊かにさせ熊本では今も人気が高い。当時の治水の名残が現在に至るまで活用されている。熊本城は日本を代表する名城。この築城技術が今見ても凄い。そして名古屋城にも清正の名残がある。清正石という巨石がある。この巨石を曳く時には祭りの様にして民に曳かせた。これは秀吉の大坂城築城に倣ったもの。この秀吉大好き加減もいい。そもそも名古屋城築城は家康が豊臣恩顧の大名の力を削ぐ為のもの。それを逆に利用し秀吉を彷彿とさせる。案外頭がいい。豊臣家存続の為に必死で画策する。内政も築城も外交も戦も出来るのに天下を狙わず忠義一途。この男らしさもかっこいい。

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