(68)神楽坂淳【織田信長】
文字数 553文字
現代を代表する作家・漫画家・学者・舞台で活躍する芸人やタレントの方たちに、好きな戦国武将のアンケート調査を実施いたしました。
激動の令和において、人気のある武将は果たしてだれなのか?!
神楽坂淳(かぐらざか・あつし)さん
──1966年広島県生まれ。作家であり漫画原作者。多くの文献に当たって時代考証を重ね、豊富な情報を盛り込んだ作風を持ち味にしている。小説には『大正野球娘。』『三国志』『金四郎の妻ですが』などがある。
【わたしの好きな戦国武将】
織田信長
好き。と言われれば文句なく信長である。大胆に見えて繊細なところが非常にいい。道路などのインフラ整備や流通、商業も含めて、民を「単なる領民」ではなくて「生きて経済活動をしている人々」という視点で見ているところがすごく好きである。
信長の逸話の中でも好きなのが、信長から桃をもらいたくて部下が争うのを見て桃を切ってしまったというものだ。
公平性、透明性においても当時の武将としては群を抜いていたのではないだろうか。
あれなら仕えがいもあるというものだ。ややヒステリックな描かれ方をする信長だが、実際はかなり繊細で、家庭では甘えん坊だったのではないかと思う。
自分で描くとしたら「やや甘えん坊」な信長にするつもりだ。