(37)朱野帰子【井伊直虎】

文字数 667文字

現代を代表する作家・漫画家・学者・舞台で活躍する芸人やタレントの方たちに、好きな戦国武将のアンケート調査を実施いたしました。

激動の令和において、人気のある武将は果たしてだれなのか?!

朱野帰子(あけの・かえるこ)さん


──1979年東京都生まれ。2009年『マタタビ潔子の猫魂』(受賞時タイトル「ゴボウ潔子の猫魂」)で第4回ダ・ヴィンチ文学賞大賞を受賞しデビュー。著書に『海に降る』『駅物語』『わたし、定時で帰ります。』『対岸の家事』など。

【わたしの好きな戦国武将】


井伊直虎

二〇一七年、私はNHK大河『おんな城主直虎』にハマっていた。尼の身でありながら遠江井伊谷家の領主になった直虎は、今川家の支配下に置かれながらも、井伊谷の土地と幼い後継(後に徳川四天王・井伊直政となる)を守りぬく。毎週の放送を観るだけでなく、ハッシュタグで呟かれた感想や、歴オタの方々の解説を眺めているうちに寝そびれてしまうこともあった。とはいえ、井伊直虎に関する同時代の史料はほとんどなく、脚本を書かれた森下佳子さんは苦労されたらしい。現代でもウィキペディアに記された偉人の記述は男性に偏っていると言われるが、戦国時代にも本当は女性の偉人がもっといたんじゃないの。そんな想像を膨らませてくれるドラマだった。ここからは余談なのだが、戦国時代って知れば知るほど怖くなりませんか? 絶対に生き残れる気がしない。もし私があの時代にタイムスリップできたとしたら、自分の先祖に「頑張れ」とだけ言って二秒で帰ると思います。

登場人物紹介

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