(79)畠中恵【織田信長】
文字数 621文字
現代を代表する作家・漫画家・学者・舞台で活躍する芸人やタレントの方たちに、好きな戦国武将のアンケート調査を実施いたしました。
激動の令和において、人気のある武将は果たしてだれなのか?!
畠中 恵(はたけなか・めぐみ)さん
──高知生まれ、名古屋育ち。名古屋造形芸術短期大学ビジュアルデザインコース・イラスト科卒。2001年『しゃばけ』で第13回日本ファンタジーノベル大賞優秀賞を受賞してデビュー。16年、「しゃばけ」シリーズで第1回吉川英治文庫賞を受賞。近著に『いちねんかん』。
【私の好きな戦国武将】
織田信長
余りにメジャー過ぎて挙げにくいが、名古屋育ちゆえ、織田信長公が贔屓の殿様だ。
以前ネット上で、〝謀反に関する大切なお知らせ〟という、「本能寺の変」への参戦を呼びかける、明智光秀からの事務的な葉書が話題になった。信長公危うし! 大変欲しくなったが、家に謀反の誘いは来ない。だがこのお知らせ、ふるさと納税の返礼品になっていたので、大急ぎで寄付をし葉書を頂いた。
謀反のお知らせが郵便で出せる世界は、戦国の世と似た、パラレルワールドに違いない。ならばその世界で葉書は、誤配されると確信した。信長公の元へ届いてしまうのだ。
さて信長公は、福知山市の名が刻まれた、己への裏切り宣言を見て、何としたか。仕事で物語を書くときより、一遍に沢山の話が湧いてきた。信長公、大活躍である。戦国武将の一押しなのだ。