(16)春風亭正太郎【冷泉隆豊】

文字数 589文字

現代を代表する作家・漫画家・学者・舞台で活躍する芸人やタレントの方たちに、好きな戦国武将のアンケート調査を実施いたしました。

激動の令和において、人気のある武将は果たしてだれなのか?!

春風亭正太郎(しゅんぷうてい・しょうたろう)さん


──1981年東京都生まれ。落語家。2006年、春風亭正朝に入門、09年に二ツ目昇進。21年3月に真打ち昇進、9代目春風亭柳枝を襲名予定。

【わたしの好きな戦国武将】


冷泉隆豊

古川薫さんの『失楽園の武者』という本を読んで大内義隆と家臣の冷泉隆豊に俄然興味がわきました。義隆という武将は時代が違えば芸術や文化を擁護した文治政治家だったと思うのですが、生まれる時代が良くなかった。戦国時代じゃ空気読めよ領地守れよって話ですわ。そんな吞気な義隆を渋々支える出来た家臣の冷泉隆豊。重臣陶氏の謀反を察知して義隆に注進するも無視されて、それでも義隆の傍を離れません。案の定蜂起されて大寧寺にて義隆の介錯をしてから敵に突撃して討ち死。僕だったら「だから言ったじゃん!」って頭の一つも張り倒してから介錯しますが隆豊は健気で素直ですね。辞世の句を詠んで切腹後内臓を摑み出して敵に投げつけたと云われる壮絶な最期も後世の人達が「きっと隆豊は悔しかろう」という温情の気持ちから想像された姿のような気がします。武将も仕える殿様がダメだと不幸という典型的な悲劇の智将だと思います。

登場人物紹介

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