(69)浜口倫太郎【斎藤道三】

文字数 612文字

現代を代表する作家・漫画家・学者・舞台で活躍する芸人やタレントの方たちに、好きな戦国武将のアンケート調査を実施いたしました。

激動の令和において、人気のある武将は果たしてだれなのか?!

浜口倫太郎(はまぐち・りんたろう)さん


──1979年奈良県生まれ。2010年『アゲイン』で第5回ポプラ社小説大賞特別賞を受賞し、翌年デビュー。著書に『シンマイ!』『22年目の告白』『廃校先生』など。近著に『お父さんはユーチューバー』。

【わたしの好きな戦国武将】


斎藤道三

好きな戦国武将といえば、断然斎藤道三です。中学生の時に司馬遼太郎先生の『国盗り物語』を読んでから道三が好きになりました。


道三の何が好きかといえば、まず異名。マムシというあだ名がとにかくかっこいい。戦国大名の中でもこれほど恐ろしい異名はないです。


マムシは毒ヘビで、嚙まれたら命を落とすほど凶暴です。屈強な戦国大名でも、さすがにマムシというあだ名は名前負けしそうですが、道三だけはあつらえたようにぴたりとくる。毒で身動きできないようにしてゆっくりと丸吞みする。そんなマムシの姿が、美濃一国を吞み込んだ道三と重なります。


まさにダークヒーローです。それまでは正統派のヒーローが好きだったのですが、道三のおかげで清濁併せ吞むキャラクターが好きになりました。道三に勝るとも劣らないダークヒーローが活躍する小説をいつか書きたいです。

登場人物紹介

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