(42)千葉ともこ【大林坊俊海】

文字数 568文字

現代を代表する作家・漫画家・学者・舞台で活躍する芸人やタレントの方たちに、好きな戦国武将のアンケート調査を実施いたしました。

激動の令和において、人気のある武将は果たしてだれなのか?!

千葉ともこ(ちば・ともこ)さん


──1979年茨城県生まれ。2020年『震雷の人』で第27回松本清張賞を受賞しデビュー。

【わたしの好きな戦国武将】


大林坊俊海

忍び好きの私からは、伊達政宗が抱えていたとされている忍びの集団「黒脛巾組」の大林坊俊海を挙げたいと思います。


俊海は、修験者でもあり、政宗が蘆名家を滅ぼして黒川城を手に入れた「摺上原の戦い」で暗躍し、勝利に貢献したという説があります。


ですが、俊海のみならず、政宗の黒脛巾組そのものが史料に乏しく、残念ながら存在は憶測の域を出ず。最近では、平山優先生の『戦国の忍び』で、政宗の奥小姓だった男の「覚書」に黒脛巾組の記載があったことに触れられており、今後の研究に注目している次第です。


ちなみに、「黒脛巾組」の名の由来は、脚絆の色を黒で揃えたためといわれ、「独眼竜」の異名を持つ中国唐の隻眼の猛将・李克用の鴉軍(黒の兵装)に、政宗が倣ったのではないかと想像しています。


隻眼の武将たちが率いた最強の鴉軍と謎めいた黒脛巾組。どちらも小説で書いてみたいですね。

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