SNSで発信していただいた読者様に感謝!

文字数 947文字

「発売と同時に大人気!」
 と、言いたいところですが、発売直後は、あまり売れなかったようです。

 もちろん私の力不足もありますが、『ちびねこ亭の思い出ごはん』第1弾『黒猫と初恋サンドイッチ』は、去年の4月発売。つまり、一回目の緊急事態宣言中でした。
 ほとんどの書店は開いておらず、大人気どころか買うこともできない状況でした。正直、もう続編を出すことはできないだろうと諦めていました。
 緊急事態宣言が解除になった後に書店に行ってみましたが、新刊コーナーに『ちびねこ亭の思い出ごはん』は並んでいませんでした。完全に詰んだと思いました。

 そんな私を救ってくれたのは、SNSの読者様でした。話題にしていただき、少しずつ売上げが伸びて、なんと重版までしていただきました。
 おかげさまで第2弾『三毛猫と昨日のカレー』、そして今回『キジトラ猫と菜の花づくし』と続けることができました。
 SNSで話題にしていただけなかったら、おそらくこの二冊は世に出ることがなかったと思います。
 ちなみに、その感想はブログに掲載し、その一部を第2弾の帯に掲載させていただきました。
 また、可愛い猫さんと本を一緒に撮った写真を投稿してくださる方も多く、許可を得られたものについては、Instagramにアップいたしました。

『ちびねこ亭の思い出ごはん』は、母の死をきっかけに書き始めた小説で、故郷の千葉県君津市を舞台にしております。
 当然のように思い入れのある作品で、こうして続けることができるのは本当に幸せです。



高橋由太(たかはし・ゆた)
1972年千葉県生まれ。2010年、第8回「このミステリーがすごい!」大賞隠し玉として『もののけ本所深川事件帖 オサキ江戸へ』(宝島社文庫)でデビュー。「オサキ」シリーズ、「ぽんぽこ」シリーズ、「猫は仕事人」シリーズなど、多くの時代小説の人気シリーズ作品を執筆している。時代小説以外の作品に「黒猫王子の喫茶店」シリーズ、「作ってあげたい小江戸ごはん」シリーズのほか、『あなたの思い出紡ぎます 霧の向こうの裁縫店』『神様の見習い もののけ探偵社はじめました』などがある。

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