猫を飼っている、もしくは飼っていた皆様にお願いです

文字数 1,111文字

 実は、猫を題材にした小説の依頼は少なくありません。『ちびねこ亭の思い出ごはん』も、猫が重要な役割を果たす小説です。おかげさまで第七弾になります。また、ここだけの話ですが、この他にも、いくつかの猫小説を書いています。
 猫を登場させるのは嫌ではないのですけれど、これだけ出すと書き分けが難しい。どうしても似たような感じになってしまいます。
 仕方がないと言えば仕方がないのでしょうが、万が一にでも「猫が書けていない!」的な評判が立ったら、今後の仕事に差し支えます。まだまだ猫の登場する小説を書くつもりなのですから。もちろん、『ちびねこ亭の思い出ごはん8』も書く予定でおりますから。
 実家で猫を飼っていますが、すでに『ちびねこ亭の思い出ごはん』の主人公・ちびにしてしまいました。あっという間にネタ切れならぬ猫切れになりました。しかも実生活では、周囲に猫を飼っている人はおらず、けっこう困っていました。
 そんな中、SNSで知り合った猫を飼っている方々が助け船を出してくださいました。勝手に船に乗っただけという噂もありますが。
 つまり、参考にさせていただいたと申しますか、取材をしたと申しますか、そんな感じで写真や動画を見せていただいて、お話も伺いました。
 今回の新作『ちびねこ亭の思い出ごはん チューリップ畑の猫と落花生みそ』では、それを参考にして猫を描写しました。もちろん、あくまでもイメージなので実際の猫とは違いもありますが、ものすごく書きやすかったです。人間だけではなく、猫への取材も必要だと痛感しました。

 そんなわけで、猫を飼っている、もしくは飼っていた皆様にお願いがあります。
 是非ともSNSで仲よくしてください。そして、お宅の猫さんを紹介してください。参考にした場合には連絡を差し上げておりますが、怪しいアカウントではありませんので、ブロックや通報をしないでください。



高橋由太(たかはし・ゆた)
1972年千葉県生まれ。 2010年、第8回 「このミステリーがすごい!」大賞隠し玉として『もののけ本所深川事件帖 オサキ江戸へ』(宝島社文庫)でデビュー。「オサキ」シリーズ、「ぽんぽこ」 シリーズ、「猫は仕事人」シリーズなど、多くの時代小説の人気シリーズ作品を執筆している。時代小説以外の作品に「黒猫王子の喫茶店」シリーズ、「作ってあげたい小江戸ごはん」シリーズ、「あやかし和菓子処かのこ庵」シリーズのほか、『あなたの思い出紡ぎます 霧の向こうの裁縫店』『神様の見習い もののけ探偵社はじめました』などがある。

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