モンスターエナジーvs.レッドブル

文字数 995文字

 私はまったくお酒が飲めません。酔う酔わないの話ではなく、味がおいしいと感じられないのです。大人としての楽しみを一つ失っている形ではありますが、代わりにエナジードリンクを飲んでいます。
 昔はカフェインを摂取すると鼻血が出やすい体質のため、泣く泣くエナジードリンクを我慢していました。今ではカフェインに耐性ができたようで、鼻血も出なくなっています。とはいえ、一日一本までという原則は守っています。それは健康の問題でもあり、お金の問題でもあります。
 さて、表題の通りです。現在、エナジードリンク界の二大巨頭として挙げられるのがモンスターエナジーとレッドブルです。異論は認めます。
 どちらか一つを無人島に持っていくとしたらどちらを持っていきますか?
 私はモンスターエナジーを持っていきます。
 というのも、以前、冷蔵庫のない環境で過ごしていたことがあります。そのときモンスターエナジーとレッドブルを飲み比べる機会がありました。
 レッドブルのキャッチコピーとして、「キリッと冷やして」と缶に書かれています。その文句の通り、レッドブルは冷やして飲むことを念頭に置いて作られているようです。常温のレッドブルと冷えたレッドブルでは味わいに雲泥の差があります。
 その点、モンスターエナジーは常温でもおいしく飲めます。よって、冷蔵庫のない無人島に持っていくならモンスターエナジーの一択となります。
 しかし、こんな議論は無意味です。なぜなら私は無人島には行きませんし、冷蔵庫のある環境で生活しているからです。
 モンスターエナジーかレッドブルか。どちらか一つを選ぶとしたらどちらを選べばいいのでしょうか。
 どちらともおいしい。
 私には選べない。
 ダークホースとして他のエナジードリンクもあります。特に私が推すのはRAIZINです。このエナジードリンクはカフェインが入っていないのです。カロリーもゼロ。砂糖もゼロ。鼻血が出る心配は皆無です。
 ああ。どれを飲もう。



城戸喜由(きど・きよし)
1990年北海道生まれ。「暗黒残酷監獄」で第23回日本ミステリー文学大賞新人賞を受賞し、デビュー。

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